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 早いもので間もなく2019年がやってこようとしています。
 ツイッターの企画「創作TALK 2018-2019」への参加とのいうことで、2018年の創作活動、同人活動の締めくくりとして、胸の内を軽く綴ってみようと思います。

<今年一年の参加イベント>

1月 第2回文フリ京都
3月 第2回文フリ前橋
5月 第26回文フリ東京
6月 第2回静岡文学マルシェ
7月 第7回テキレボ
8月 HUBaNICED!
11月 第27回文フリ東京

<執筆作品>
2月 「シャバーンの憂鬱」(TDSマジックランプシアター二次創作)
3月 「首切地蔵の話」
4月 「右の目の海」(第7回テキレボ公式アンソロ「海」参加作品)
5月 「願い」(アンソロジー「食人謝肉祭」参加作品)
9月 「青闇妖影鬼談」
11月「オニ送りの夜」(アンソロジー「VIAGGIO NOTTURNO」参加作品)
   「ここにいる」(第8回テキレボ公式アンソロ「花」参加作品)

 他の方の主催されるアンソロジーへの参加も含め、今年は内容的にも挑戦的な作品が多かったと思います。
 さて、その中でもやはり今年一番大きかった「挑戦」は、初の長編小説である「青闇妖影鬼談」を書いたことです。

 同人誌の裏表紙に書いたあらすじがこちら

突如として不穏な闇に覆われた地獄の世界と三途の川。夜の闇に溶けるように、地獄の閻魔王庁で使役される死神達が次々に行方不明となる。
姿を消した死神達はどこへ行ったのか?
死神を襲うあやかしの正体は?
そして、時を同じくして、幕末の江戸近郊の漁村では、幾人もの死者が生き返るという事件が頻発する。
大切な者を取り戻すため、一人の死神と一人の武士が、青い靄の充ちる妖花の森に挑む。



「赤目のおろく」の同世界観の小説となっていますが、独立して読むことができます。
 おおよそ12万字で、私の人生で初の10万字越えの長編小説になりました。
 地獄とか、死神とか、妖怪とか出てくる和風怪奇ファンタジーです。

 この話を書き上げ、同人誌の形にし、文フリ東京で頒布しました。


https://c.bunfree.net/p/kyoto03/11964


 やり遂げた、という感慨があります。

 そうして、私が今、心の底から思うことはひとつ・・・・・・




私は!!!

面白い長編小説が!!!

(まだ)書けない!!!






 文フリで、思いもかけず沢山の人に拙作を買っていただけたのに、こんな事を思うのは、本当に大変申し訳ないのですが、やはり自分の作品に対して率直に思うところは、これです。
 もちろん、推敲の段階で何度も読み返したし、製本版が届いても読み返しました。その度に「意外と面白いじゃん」と思いました。
 でも、やはり・・・・・・未熟さが溢れ出ている・・・・・・気がする。
 本当の意味での「面白さ」に今一歩届かない気がする。

 そんな感じで悶々としています。

 なので、以下は、今年の長編執筆に当たっての私の反省文になります。
「青闇妖影鬼談」をこれから読まれる方で、あまり変な先入観を持ちたくないという方は、これ以降は読まずに戻られることをおすすめします。
(ただし、ネタバレはしていないつもり・・・・・・)


 まずは、良かったところから・・・・・・

<良かった点>
1、幻想的な世界観の描写
 独特の世界観を書き表すのが、自分の小説の売りだと思っているので、ここは自分では満足しています。その世界観が、読者にちゃんと伝わっているか、は別として。

2、完成させたこと
 今回はとにかくこれが全てでした。書き終えた!
 こうやってあれこれ反省して次に生かそうと思えるのも、書き終えることができたからこそ。時間がかかっても「完成」させたことに関しては、私はえらかったと思います。

3、神頼みをしたこと
 神社で「小説が書き上がりますように」としつこいくらいに祈りました。ありがとう神様。

次に、悪かった(?)ところ・・・・・・

<反省している点>
1、登場人物の性格付け
 これは私が前々から苦手にしている部分ですが・・・・・・主要人物がみんな「良い人」って感じになってしまったのが、難有りかなぁと思いました。
 左之吉も「赤目のおろく」では結構ワルいところもあるヤツだったのに、本作ではだいぶ丸くなってしまいました。
 もう一人の主人公である松原数馬も「善良でまじめな人」というカラーが強いので、もうちょっと尖った性格のほうが話の広がりがあったんじゃないか、とか考えます。
「登場人物の性格付け、キャラの立たせ方」が、今後の課題のひとつです。

2、背景設定の作り込み
 設定はもちろん考えていますが、掘り下げが足りなかったようにも思います。
「地獄の世界はどんな仕組みで成り立っているのか?」「閻魔王庁の具体的な組織構造は?」「死神とは?」「鬼とは?」等、作者でありながら細かいところまでちゃんと答えられる自信が、実はありません。
 そのあたりの掘り下げをもっと進められていたら(作品にどの程度反映させるかどうかは別にして)、登場人物達(特に、今回の主人公の左之吉)の行動にももっと説得力が出せたのではないか、と思います。

3、構成
 そもそも、はじめは見切り発車的に書き出したのですが、だんだん詰まっていきました。
  一月に「ストラクチャーから書く小説再入門」(K.M.ワイランド/フィルムアート社)を読んで、この本に書かれていた「三幕構成(映画のシナリオ等では有名な型らしいです)」を参考にし、プロットを抜本的に作り直しました。

http://amzn.asia/d/05ttFN6

 これ以降、全体の展開を俯瞰的に考えられるようになり、話の運びで迷わなくなりました。
 「ストラクチャーから~」を読まなければ「青闇妖影鬼談」は書き上がらなかったと本気で思うし、ある程度、型にはめたプロットというものも大事なのだと実感する次第です。
 ただ、初めの段階でプロット作成が二転、三転してしまったせいか、ところどころにストーリーとしての「矛盾」があるように感じています。
「構成の矛盾」って執筆の段階で気がついても、どうしようもない、というか、そのまま書き進めるしかないんですよね・・・・・・。
 次に書く長編では、執筆の前段階でしっかりプロットを固めて臨みたいと考えています。
 しかしながら、執筆しながら急に思いついた設定をねじ込んでみたら意外にも上手いことはまった、という経験もあるので、そういう即興性の入る余地も小説には必要ですよね。
 うーん、難しい!


 と、いうわけで、手探り状態で四苦八苦しながら書き切った「青闇妖影鬼談」。上記のようにたくさんの反省点があります。

 カクヨムコンも出そうとしたけど、「文フリ頒布からあまり日を置かずにWEB公開はどうかな・・・・・・」という理由の他に、「コンテストに出せるレベルに達していないな~」という理由も本心にはあり、すぐに取り下げてしまいました。すみません。

 でもやっぱり、どんなに未熟だとしても「私は、この話が好きだ」と、読み返す度に思うし、書いて良かったと心から思います。
 いろんな意味で、これから先も忘れられない作品になるのだろうと感じています。

 ていうか、自作を自分でこんなにdisってしまい・・・・・・文フリで買ってくださった方々には本当に申し訳ない気持ちだし、私の作品読みたい人もいなくなっちゃうんじゃないかと不安ではありますが、一年の最後にあえて自分の思うところをそのままぶちまけてみました。

 来年も、いろんな手探りをして、トライアンドエラーを繰り返し、ちょっとずつでも、ゆっくりでも、創作が続けていけたら良いなぁと思います。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。
 良いお年を。

  
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